2023年 第41週
～新型コロナウイルス感染症、
感染性胃腸炎、インフルエンザ、
咽頭結膜熱～

22023年 第41週 (10月9日～10月15日）

【注目すべき感染症の動向】
　－新型コロナウイルス感染症：県全体の患者報告数は減少。－
　和歌山県全体の定点当たり患者報告数は3.55人（前週：4.84人）と減少しました。
保健所別にみると、海南保健所管内が16.67人（前週：13.33人）と最も多くなっています。
全国の定点当たり患者報告数も、3.76人（前週：5.21人）と減少しました。
　県内の発生状況に関する最新情報については、県健康推進課のホームページをご覧ください。

　和歌山県における新型コロナウイルス感染症発生状況（県健康推進課HP）：
　>>詳細はこちら
　感染症法の位置づけが変更されたことにより、日常における基本的な感染対策は個人や事業者の判断に委ねられることとなりました。
基本的な感染対策として、手洗いや手指消毒、効果的な換気、マスクの適切な着脱などは引き続き有効です。
　新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省HP):
　>>詳細はこちら
　新型コロナウイルス感染症に関連する情報について（県広報課HP）：
　>>詳細はこちら

－感染性胃腸炎：県全体の患者報告数は増加。－
　感染性胃腸炎は細菌やウイルス等を原因とする下痢、嘔吐を主症状とする感染症です。
特に秋から春先にかけて患者報告数が多くなり、この時期はノロウイルス等が主な原因です。
　和歌山県全体の定点当たり患者報告数は2.23人（前週：1.30人）と増加しました。
　保健所別にみると、新宮保健所管内が5.00人（前週：1.50人）と最も多くなっています。
　全国の定点当たり患者報告数は、2.62人（前週：2.86人）と減少しました。
　ノロウイルスの感染力は非常に強く、感染経路としては経口感染や患者との接触による接触感染、患者の嘔吐物や便からの飛沫感染等があります。
感染予防には手洗いの励行、患者の嘔吐物を処理する際は塩素系漂白剤等を用いて適切な処理をすることが大切です。

　感染性胃腸炎の詳しい説明はこちら：（国立感染症研究所HP）
　>>詳細はこちら
　ノロウイルス等検出状況 2022/23シーズン(随時更新)（国立感染症研究所HP）
　>>詳細はこちら

－インフルエンザ：県全体の報告数は増加。－
　インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
　和歌山県全体定点当たり患者報告数は、7.27人（前週：5.80人）と増加しました。
　保健所別では、御坊保健所管内が29.33人（前週：9.33人）と最も多くなっています。
　全国の定点当たり患者報告数も、11.07人（前週：10.00人）と増加しました。
　手洗いの励行、マスクの着用等による咳エチケット、ワクチン接種等を心がけてください。
インフルエンザに関するQ&A（令和4度版）はこちら：厚生労働省HP
>>詳細はこちら

－咽頭結膜熱：和歌山市保健所、田辺保健所管内で警報レベル！－
　咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、眼症状を主とするアデノウイルスによる小児の急性ウイルス性感染症です。
夏に流行し、プールでの感染も多く見られることからプール熱とも呼ばれています。
　和歌山県全体の定点当たり患者報告数は、1.93人（前週：2.53人）と減少しました。
　保健所別では、田辺保健所管内が7.75人（前週：6.50人）と最も多くなっており、警報レベルとなっています。
　全国の定点当たり患者報告数も、1.75人（前週：1.87人）と減少しました。
　感染経路は、飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染であることから、感染者のタオルの共用を避け、うがいや手洗いをしっかりすることが大切です。
　アデノウイルスに関する説明はこちら：（国立感染症研究所HP）
　>>詳細はこちら

【和歌山県環境衛生研究センターより参照】
（令和5年10月19日更新）