2024年01月12日

2023年 第52週 (12月25日~12月31日)
2024年 第1週 (1月1日~1月7日)

【注目すべき感染症の動向】
 -新型コロナウイルス感染症:県全体の患者報告数は増加。
 和歌山県全体の定点当たり患者報告数は2023年第52週で4.55人(前週:3.51人)、2024年第1週で6.02人と増加しました。
保健所別にみると、2024年第1週で海南保健所管内が21.00人(前週:17.67人)と最も多くなっています。
全国の定点当たり患者報告数も、2023年第52週は5.79人(前週:4.56人)、2024年第1週は6.96人と増加しました。
 県内の発生状況に関する最新情報については、県健康推進課のホームページをご覧ください。
和歌山県における新型コロナウイルス感染症発生状況(県健康推進課HP):
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 感染症法の位置づけが変更されたことにより、日常における基本的な感染対策は個人や事業者の判断に委ねられることとなりました。
基本的な感染対策として、手洗いや手指消毒、効果的な換気、マスクの適切な着脱などは引き続き有効です。
 新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省HP):
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 新型コロナウイルス感染症に関連する情報について(県広報課HP):
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感染性胃腸炎:県全体の患者報告数は減少。
 感染性胃腸炎は細菌やウイルス等を原因とする下痢、嘔吐を主症状とする感染症です。
特に秋から春先にかけて患者報告数が多くなり、この時期はノロウイルス等が主な原因です。
 和歌山県全体の定点当たり患者報告数は2023年第52週で4.47人(前週:3.83人)と増加しましたが、2024年第1週で1.93人と減少しました。
 保健所別にみると、2024年第1週で和歌山市保健所管内3.44人(前週:8.00人)と最も多くなっています。
 全国の定点当たり患者報告数は、2023年第52週は5.46人(前週:6.54人)、2024年第1週は2.82人と減少しました。
 ノロウイルスの感染力は非常に強く、感染経路としては経口感染や患者との接触による接触感染、患者の嘔吐物や便からの飛沫感染等があります。
感染予防には手洗いの励行、患者の嘔吐物を処理する際は塩素系漂白剤等を用いて適切な処理をすることが大切です。
 感染性胃腸炎の詳しい説明はこちら:(国立感染症研究所HP)
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 ノロウイルス等検出状況 2022/23シーズン(随時更新)(国立感染症研究所HP)
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インフルエンザ:県全体の報告数は減少。
海南、岩出、新宮保健所管内で警報レベル!


 インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
 和歌山県全体定点当たり患者報告数は、2023年第52週で18.57人(前週:19.31人)、2024年第1週で10.63人と減少しました。
 保健所別では、新宮保健所管内が26.33人(前週:23.67人)と最も多くなっています。
 全国の定点当たり患者報告数も、2023年第52週は21.65人(前週:23.13人)、2024年第1週は12.66人と減少しました。
 手洗いの励行、マスクの着用等による咳エチケット、ワクチン接種等を心がけてください。
 インフルエンザに関するQ&A(令和4度版)はこちら:厚生労働省HP
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咽頭結膜熱:和歌山市、海南、岩出、御坊保健所管内で警報レベル!
 咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、眼症状を主とするアデノウイルスによる小児の急性ウイルス性感染症です。
夏に流行し、プールでの感染も多く見られることからプール熱とも呼ばれています。
 和歌山県全体の定点当たり患者報告数は、2023年第52週で2.57人(前週:2.63人)、2024年第1週で1.83人と減少しました。
 保健所別では、海南保健所管内が6.50人(前週:8.00人)と最も多くなっており、警報レベルとなっています。
 全国の定点当たり患者報告数も、2023年第52週は2.65人(前週:3.31人)、2024年第1週は1.46人と減少しました。
 感染経路は、飛沫感染、あるいは手指を介した接触感染であることから、感染者のタオルの共用を避け、うがいや手洗いをしっかりすることが大切です。
 アデノウイルスに関する説明はこちら:(国立感染症研究所HP)
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【和歌山県環境衛生研究センターより参照】
(令和6年1月12日更新)