2024年02月23日
2024年 第7週 (2月12日~2月18日)
【注目すべき感染症の動向】
-新型コロナウイルス感染症:
県全体の患者報告数は減少。-
和歌山県全体の定点当たり患者報告数は8.24人(前週:12.78人)と減少しました。
保健所別にみると、海南保健所管内が24.67人(前週:38.00人)と最も多くなっています。
全国の定点当たり患者報告数も、10.10人(前週:13.76人)と減少しました。
県内の発生状況に関する最新情報については、県健康推進課のホームページをご覧ください。
和歌山県における新型コロナウイルス感染症発生状況(県健康推進課HP):
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感染症法の位置づけが変更されたことにより、日常における基本的な感染対策は個人や事業者の判断に委ねられることとなりました。
基本的な感染対策として、手洗いや手指消毒、効果的な換気、マスクの適切な着脱などは引き続き有効です。
新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省HP):
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新型コロナウイルス感染症に関連する情報について(県広報課HP):
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-感染性胃腸炎:
県全体の患者報告数は増加。-
感染性胃腸炎は細菌やウイルス等を原因とする下痢、嘔吐を主症状とする感染症です。
特に秋から春先にかけて患者報告数が多くなり、この時期はノロウイルス等が主な原因です。
和歌山県全体の定点当たり患者報告数は6.63人(前週:6.53人)と増加しました。
保健所別にみると、新宮保健所管内16.00人(前週:4.50人)と最も多くなっています。
全国の定点当たり患者報告数は、5.73人(前週:6.89人)と減少しました。
ノロウイルスの感染力は非常に強く、感染経路としては経口感染や患者との接触による接触感染、患者の嘔吐物や便からの飛沫感染等があります。
感染予防には手洗いの励行、患者の嘔吐物を処理する際は塩素系漂白剤等を用いて適切な処理をすることが大切です。
感染性胃腸炎の詳しい説明はこちら:(国立感染症研究所HP)
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ノロウイルス等検出状況 2022/23シーズン(随時更新)(国立感染症研究所HP)
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-インフルエンザ:
県全体の報告数は減少。
海南保健所、新宮保健所管内で警報レベル!-
インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。
和歌山県全体定点当たり患者報告数は、17.98人(前週:18.84人)と減少しました。
保健所別では、橋本保健所管内が25.67人(前週:18.00人)と最も多くなっています。
全国の定点当たり患者報告数も、20.64人(前週:23.95人)と減少しました。
手洗いの励行、マスクの着用等による咳エチケット、ワクチン接種等を心がけてください。
インフルエンザに関するQ&A(令和4度版)はこちら:厚生労働省HP
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-A群溶血性レンサ球菌咽頭炎:
県全体の報告数は減少。
田辺保健所管内で警報レベル! -
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは、A群溶血性レンサ球菌による上気道感染症で、突然の発熱と全身倦怠感、咽頭痛によって発症し、しばしば嘔吐を伴う細菌性の感染症です。
和歌山県全体の定点当たり患者報告数は、1.67人(前週:2.70人)と減少しました。
保健所別では、新宮保健所管内5.00人(前週:4.00人)と最も多くなっています。
全国の定点当たりの患者報告数も、3.68人(前週:4.63人)と減少しています。
主な感染経路は飛沫感染と接触感染であることから、手洗い、うがいを徹底し、感染者とのタオルの共有は避ける等、予防に努めましょう。
また、せきの症状がある場合はマスクを着用する等、せきエチケットを心がけてください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に関する説明はこちら:(国立感染症研究所HP)
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【和歌山県環境衛生研究センターより参照】
(令和6年2月22日更新)